2008-08-25

8/21和訳

パチャ、ヤニとともに、エル・ミラグロの霧雲森からコタカチのインターネットカフェへと出てきました。エクアドルでの各プロジェクトについて近況をお伝えしたいと思います!

●ロス・セドロス生態保護区

ロス・セドロスを拠点に雲霧林の保護活動に取り組む写真家、マレー・クーパーや彼の家族と一緒に過ごし、プロジェクトの近況を聞くことができました。

相変わらず境界線争いが最大の問題ではありますが、プロジェクトはそれなりに順調に進んでいるようです。ただボランティアたちがとても大変そうです。一番近い村までプロジェクト地まで6時間は歩かなくてはならないのですから。

今でも是非様子を見に行きたいのですが、プロジェクトリーダーのホセ・デ・クーからいつ都合がいいのか等の連絡がありません。

マレーは鳥の素晴らしい写真集を最近出版しました。相変わらず積極的に動き回っています。日本やオーストラリアの皆さんによろしくお伝えくださいとのことです。


●エスメラルダス州、オルメド、サン・ロレンソ

パチャ、ヤニの父親であるマルセロは、現在パトリシオ・タマリスとエクアドル沿岸地域のコミュニティ/持続可能/エコツーリズムを目的とした活動を行っており、最近エスメラルダスに出向いたそうです。

マルセロが言うには、サン・ロレンソのマドレ・セルバはまるで見捨てられてしまったかのようだそうです。RIC(熱帯雨林情報センター)のジョンとルスが、一体この地に何が起こったのかを知るべく情報収集中です。私がここにいる間、このプロジェクトに関して何かやってほしいことがあれば知らせてください。

また、マルセロは、エクアドルが誇るマリンバ奏者で、かつてナマケモノ倶楽部の招きで来日も果たしたパパ・ロンコンを探そうとしていますが、見つからないようです。しかしながら、カルロス・ルビオには会ったようです。みなさんによろしくとのことです。

察するに、ルース・デル・アルバはもうそこにはいないのではないかと思われます。オルメドでのツーリズムロジェクトも継続しているのか確かではありません。別の基金をもとに立ち上げようとしているプロジェクトがもう一つあります。

マルセロは、ナマケモノ倶楽部発足前夜、1999年2月にみなで訪れたパトリシオ・タンバコにも会うことができなかったそうです。タンバコ農場は完全に閉鎖されていたとのことです。

彼が言うには、最長のマングローブの木々が、近くのエビ養殖場建設のせいで枯れてしまったとのことです。とても悲しいニュースですが私たちにはもうこれ以上何もできないのが現状です。


●セロ・セコ、バイーア・デ・カラケス、リオ・ムチャーチョ


以前にも報告したとおり、ニコラ、パトリシオ・タマリス、フロール・マリア、プラネット・ドラム・ファンデーション、マルセロといった人たちは、それぞれのプロジェクトを継続していますし、エクアドルの他地域に比べてもバイーア地区は比較的環境意識の高いところでもあります。

エコシティとしての10周年記念やマングローブディ(2009年2月)も近づいています。このような機会にエコアクションが盛り上がるよい機会かもしれません。

セロ・セコ保護区は動いていて、ボランティアも募集中です。今では地方の自治体と組んでエコツールズムプロジェクトや環境教育を進めています。ベラ・ビスタ近くのコミュニティでは、ごみの分別とコミュニティ運営の素晴らしさで賞をとりました。

リオ・ムチャーチョにも行ってきました。いろいろなことが順調に進んでいるようでした。庭も広くなって、ワークショップもたくさん行われていて、ボランティアもたくさん来ています。学校の運営も変わらず順調です。(ナマケモノ倶楽部やその他支援してくださった方々のおかげです。きっとアミからもっと情報が来るでしょう)


●エル・ミラグロ、プカラ、インタグ

エル・ミラグロでは、ここ数週間、ラウンドハウスのサトウキビの葉をつかった屋根葺き替えに力を入れています。 日本から2人、インドから17歳のボランティアが現在滞在しています。

11月からの長期ボランティアを希望しているドイツ人のカリンともメールを通じて話し合っています。将来の提携についても、エコビレッジプロジェクトのピーター・シアーと連絡を取っているところです。その他、プカラでアミとパートナー渡辺さんの助けを借りて、大豆のワークショップを企画しています。

地元の人たちは天候に不安を感じています。本来は暖かい乾期なはずなのに、ずっと雨が降っているからです。豆類には乾期が必要です。それに乾期はコーヒー豆を乾かすのにもとても大切です。実際は、雨が多すぎてどちらも不作です。

先週、コタカチでアウキ知事夫人のアルカマリに会いました。地元学校での英語教師採用の面接のお手伝いをしてきたのです。オルタナティブスクールをめざし、コタカチ郡が行政としていろいろな点で協力してくれているようですが、私としては
込み入った事情もよくわかります。

90年代にエクアドルに関わってから、今までずっと見てきて、インタグは、コミュニティ機能や環境意識が、コタカチ郡のどの地域よりも高いと感じています。NGOによる自発的な活動が多く見られますし、進化し続ける地元インタグ新聞やラジオ放送が、一般市民への環境意識を高めるのに大きく影響しているように思われます。


いのちのために
アンニャ、パチャ、ヤニ
【翻訳:中島由美子】

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