2011-10-11

10/10和訳:家族の平和をとりもどそう



これを読むどのご両親も、私が言わんとする事に心当たりがあるでしょう。それは、あなたのお子さんたちがお互いに喧嘩をしている時の落ち込んだ気持ちです。人前で、またはご家庭で、激しく言い争ったり、お互いの名前を大声で呼び合ったり、暴力をふるい合ったり・・・こんなことは、めったに起きることではないかもしれませんが、そうなった時は、平和的な解決法を見つけたり、自分自身のストレスによって彼らに対して自分を見失わないようにするという、最も難しい課題に直面します。(あぁ、特にあなたが一生を平和と癒しに注いで来た時には。)

ある朝、バス停まで歩いていると、ヤニが胸が悪くなるようなオナラをしながらくすくす笑い、「おっと!」と言いました。私がヤニに「あなたは昨日、凍ったお豆を好んで全部平らげてたでしょ?」と言うと、パチャが歌を歌うような甲高い声でからかいながら言いました。「はは。ヤニは今日一日中クラスでずっとおならばっかりしているおバカさんなんだわ。」私は立ち止まってパチャを見ると、なぜその様な事を言うのか尋ねました。聞いて心に傷が付くと分かっている事を、なぜ彼女は言ったのでしょうか。

パチャはきまりの悪そうにして、このような事をいいました。「えーと、私、学校ではあんな事言えないわ。たぶん、ヤニなら、弟だから、からかっても大丈夫だと思ったからよ。私が他の人からからかわれたら、それに対して何もできないもの。」

私たちは歩きながら、人と人との接し方や学校で誰が誰をからかっているのか、もう少し話を進めました。そしてパチャはヤニに、からかってくる人がいたらどう言い返せばいいかアドバイスをしました。(ヤニが「友達が、僕の息は土みたいな臭いがすると言ったよ」と言うと、パチャが「そしたらあなたは、その友達の息は牛のウンチみたいだと言い返せばいいんだわ」と言いました。そこで私は「違うよ、そんな事言ったら単にもっと良くない状況になるだけよ。その子の息はバラの花びらみたいだと言って、笑わせられるかも知れないのよ」と言いました)

今朝はバス停であるお母さんから、彼女の息子さんが以前親友だった友達からいじめを受けていることについてアドバイスを求められました。私ははっきりと、その友達は自分の周りにある葛藤を他の誰かのせいにすることで、自分のイライラを吐き出しているんだと答えました(特にその誰かは、自分が一緒にいて安心できる人だったりします)。そしておそらく、彼女は自分の息子さんにこの事を説明して、そういった感情はどこから湧いてくるのかよく知る手助けをするのが一番いいのではと言いました。

おそらくこれが、家族があることの大事な目的なのでしょう。世間との関わりをいったん休み、閉じ込められたストレスを吐き出せる安息の地を安全に提供しているという事です。だから、私達も大人としてたまには、傷つけるのは自分を許して次に進んでくれる大好きな人だけに限られる安全な場所で“道を外れる”事が必要なのかもしれません。

私には答えは分かりませんが、好ましく、尊敬できる、優しい振る舞いが最もいい例えなのではと思います。また同じバス停で話した他のお母さんは、パチャが学校でいつもヤニを探していて、手助けしていると教えてくれました(へえっ!)。

約一ヶ月前、友達が子どもを二人連れて家に来ました(思うに4歳と6歳の子でした)。ヤニは午後中ずっと彼らと一緒に遊んで、夜ベッドに入る時にこう言いました。「ママ、あの男の子達はすごく仲がよかったよ。何でも半分こして、喧嘩もしないし。この子たちと遊びたいな、ママ」。
(翻訳:小山邦子)

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